NPOまでの沿革
2008(平成20)年6月 |
中四国の大学病院関係者を中心に、中四国一体となったがん治療に対する臨床研究や教育の必要性の声が高まり、特定非営利活動法人設立を念頭に置いたLaunch Meetingが開催される。 |
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2008(平成20)年12月 |
中四国各地域でがん治療の中心的な役割を担っている医療施設を中心に、特定非営利活動法人中四国がん治療臨床試験グループ設立に向け準備会が発足し、設立総会の準備に入る。 |
2009(平成21)年6月 |
特定非営利活動法人 中四国がん臨床研究支援機構設立総会 開催(広島) |
2009(平成21)年9月 |
特定非営利活動法人 中四国がん臨床研究支援機構説明会 開催(岡山) | 2009(平成21)年12月18日 |
NPO承認 |
設立趣旨
今日、本邦ではがん罹患者は年々増加しており、国民の健康の観点からもその予防・早期診断・治療は大変重要な課題です。さらに、医学の進歩はめざましく、日々新しい治療方法などが生まれてきています。このような情勢の中でがん治療に当たる医師・看護師・薬剤師などの医療関係者は最新の知識と技術を常に身につけていく必要があります。
また、がんの種類にもよりますが、がんに対する薬物療法は欧米で大規模な臨床試験が行われ、それらをもとに日本人に対して応用することが多いのが現状です。しかしながら欧米人と日本人では受ける手術方法の違いや体質の違いが少なからず存在し、欧米の治療方法をそのまま日本人に当てはめるのは必ずしも正しくはない、という考え方が主流です。
現在、中四国地方にはがん臨床研究や教育を取りまとめて行うような組織がありません。そこで私たちは中四国の医療関係者に最新のがん治療に関する情報提供を行い、またしっかりとしたがん治療臨床試験を中四国の医療機関を中心に行うことで、がん治療の必要性を一般社会に広く知らしめ、地域のがん治療向上に貢献したいという強い思いから「特定非営利活動法人 中四国がん臨床研究支援機構」を設立することといたしました。
しかし、活動を実施する上で資産の保有やさまざまな契約の際に支障が出ることも予想されるため、法人化は急務の課題です。さらにこのグループはすべての役員がボランティアで参加しており、営利を目的とする団体ではないので、いわゆる会社法人は似つかわしくありません。また、このグループの設立目的は医療関係者の知識と技術の向上としっかりとした臨床試験を元にした標準的治療の確立を通して、地域のがん治療に貢献することであるという観点から、特定非営利活動法人の設立が望ましいと考えています。
特定非営利活動法人 中四国がん臨床研究支援機構
設立代表者 岡島 正純
平成21年12月 吉日